60過ぎても人生これからだ!雑記ノート

60年生きてきて、感動した小説・感動した風景・出来事など思い付くままに紹介していくつもり

憧れの女性像

「狭き門」で小説の虜となってからは、主に恋愛もの・郷愁漂うものを探し読みあさってきた。

なかでも、ツルゲーネフの「片恋」の叶わぬ恋を読み、少女アーシャを当時同級生だった女子に重ね合わせ、永い間、自分の憧れの女性となってしまった。

ショートヘアの活発で明るく、でも内面に秘めた憂愁が瞳に宿る、そんな女性が自分の憧れの女性となり、それはイコール同級生の彼女。現実と想像がごちゃまぜで、14歳頃から永い間とりつかれていた。

しかしそんな夢が一瞬で覚める出来事があった。

40歳過ぎに行われた同窓会。

理想としていた面影はなく、当たり前のことだが、そこに居たのは中年のおばさん。

重ね合わせていた像が、あっけなく崩壊し、永い間の呪縛を解かれ、かえってすっきりした思いを感じた。

更に年月を重ねた今は、どんなふうになっているのやら。

 

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内房線五井駅から

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